この記事ではプロクリエイトとクリスタの互換性についてお伝えします。
結論からお伝えするとプロクリエイトとクリスタは直接ファイルの互換性はありませんが、PSD(Photoshop)形式を利用してデータ共有することができます。
プロクリエイトとクリスタの互換性、データ共有(編集)について詳しく知りたい方はこの記事を読み進めてください。
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まずは確認!プロクリエイトとクリスタの保存形式はこちら!
最初にプロクリエイトとクリスタのファイル保存形式についてお伝えしておきます。
プロクリエイトとクリスタのファイル保存形式は以下の表のとおりです。
プロクリエイトとクリスタともにPSD(Photoshop)形式で保存できることがわかります。
項目 | プロクリエイト | クリスタ |
---|---|---|
保存形式 イラスト | Procreate PSD JPEG PNG TIFF | CLIP BMP PSD JPEG PNG TIFF Targa |
保存形式 アニメーション | GIF PNG MP4 HEVC | GIF PNG MP4 WebP |
プロクリエイトとクリスタの互換性を徹底解説!
つぎにプロクリエイトとクリスタの互換性について解説していきます。
- プロクリエイトとクリスタは直接ファイルの互換性はない
- PSD(Photoshop)形式でのファイルの互換性はある
プロクリエイトとクリスタは直接ファイルの互換性はない
プロクリエイトは独自形式の「.procreate」を採用し、キャンバス情報やタイムラプス再生データなど、専用機能をフルに保存できます。
一方、クリスタは独自の「.clip」形式や、Photoshop互換のPSD形式を使っており、構造が異なるため「.procreate」形式と「.clip」形式での相互読み込みはできません。
互換性の高いPSDなどの共通フォーマットに変換することでのみ、データ移行が可能です。
PSD(Photoshop)形式でのファイルの互換性はある
プロクリエイトもクリスタも、どちらも「PSD形式(Photoshop形式)」での読み書きに対応しています。
ということは、プロクリエイトで描いた作品をPSDで書き出して、クリスタで開くことが可能であるということですね。
ただし、レイヤー効果や特定のブラシ設定などは再現されない場合があります。
たとえば、プロクリエイトの「加算」レイヤーは、クリスタでは「発光」に置き換わることがあり、完全互換ではない点に注意が必要です。
プロクリエイトとクリスタの互換性を利用して編集する方法
プロクリエイトからPSD形式で保存し、レイヤーを統合せずに出力すれば、クリスタ側で再編集が可能です。
もちろんその逆も可能なので、クリスタ側でPSD形式で保存すればプロクリエイトで開くことができます。
ただし、ブラシの質感や、独自のレイヤー効果(ぼかしや質感など)は若干変化する可能性があります。
また、テキストレイヤーはラスタライズ(画像化)されてしまうため、文字編集はできません。
つまり、「仕上げの微調整や加工はOK」「構造変更やブラシ再編集はやや不向き」と考えると良いでしょう。
ざっくり言うと、2つのアプリで作品を作るのなら下絵や色塗りまではProcreate、仕上げや加工はクリスタという流れが良いと思います。
【プロクリエイト→クリスタ】PSDファイルの書き出し手順
プロクリエイトからクリスタに書き出す手順は以下のとおりです。
- プロクリエイトで「アクション → 共有 → PSD」で書き出し
- iCloud DriveまたはDropboxなどクラウドに保存
- クリスタでPSDを開く
プロクリエイトからPSD書き出し後、同じクラウド経由でクリスタに転送。
クリスタで読み込めばレイヤー付きで開けます。
ただし写真アプリ経由ではなく、Filesアプリ経由推奨です。
【クリスタ→プロクリエイト】PSDファイルの書き出し手順
- クリスタで「ファイル → 別名で保存 → PSD」で書き出し
- iCloud DriveまたはDropboxなどクラウドに保存
- プロクリエイトでPSDを開く
クリスタからPSD書き出し後、同じクラウド経由でiPadに転送。
プロクリエイトで読み込めばレイヤー付きで開けます。
ただし写真アプリ経由ではなく、Filesアプリ経由推奨です。
プロクリエイトとクリスタの互換性を利用する時の注意点
プロクリエイトとクリスタの互換性を利用してSPDファイルを行き来させる時は以下のような落とし穴があるので注意してください!
- テキストレイヤーは画像化される
- レイヤー効果が正しく再現されないことがある
- ブラシの筆圧設定が異なるため、描き心地が変わる
- 大きすぎるファイルはクラッシュの原因に
クリスタでベクターやテキストレイヤーなどを含むと、「互換性ないのでラスタライズしますか?」と警告が表示されます。
自動ラスタライズされた結果、レイヤーが統合されてしまう可能性も 。
書き出し前に手動でラスタライズするか、警告時に「自動でラスタライズしてレイヤー保持」を選びましょう。
またプロクリエイトはレイヤー数などに制限があったり、機能の面ではクリスタの方が高いのであまり大きすぎるファイルはクラッシュなどの原因になってしまうかもしれません。
なので前述しましたが、2つのアプリで作品を作るのなら下絵や色塗りまではProcreate、仕上げや加工はクリスタという使い方がおすすめです。
おすすめ使い分け術をご紹介!
最後に私のおすすめの使い分けスタイルをご紹介します。
用途 | 使用アプリ |
---|---|
ラフスケッチ・構図作成 | プロクリエイト |
ペン入れ・着彩 | プロクリエイト or クリスタ |
加工・仕上げ・調整 | クリスタ |
SNS投稿 | プロクリエイト |
印刷用入稿 | クリスタ |
このように、役割を明確に分けると、作業効率もグンとアップします。
慣れてくると、両者の間を行き来するのも苦じゃなくなるので、まずは簡単な用途から始めてみるのがおすすめです!
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プロクリエイトとクリスタの互換性のまとめ
この記事ではプロクリエイトとクリスタの互換性についてお伝えしました。
プロクリエイトとクリスタの互換性は、主にPSD形式でのデータ共有によって可能となっています。
ただし、レイヤー効果やブラシ設定など、完全な互換性はないため注意が必要です。
機能面ではプロクリエイトよりもクリスタの方が高いので、プロクリエイトで下書きや色塗りまでをして、描き込みや仕上げはクリスタでする、というのがおすすめの方法です。
プロクリエイトとクリスタのどっちがいいのか?で迷っている方は2つのアプリを比較してまとめた記事がありますのでぜひ参考にしてください。