クリスタの線画抽出の4つの方法を徹底解説します!PROでもEXでも簡単にできます!

この記事では、クリスタ(クリップスタジオ)を使ってアナログの線画や写真や3D素材から線画を抽出する方法を徹底解説します。

線画抽出ができるとクリスタでの作業効率が格段に向上し、より高品質なイラストや漫画制作が可能になりますよ。

アナログの線画をデジタルイラストに活かしたい方や、写真や3D素材から漫画やイラストの背景を作りたい方はぜひこの記事を読み進めてください。

クリスタをダウンロードして使いたい方は下のボタンからダウンロードできます。

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目次

まず確認!線画抽出前の準備はこちら!

まず、クリスタで線画抽出を行う時、使用する画像は600dpi以上の解像度が推奨です。

レイヤーは複製しておくと、失敗してもやり直せるので元画像は必ず保存しておきましょう。

また、3D素材や写真を使う場合は、影の少ない明るい画像を選ぶことが成功のカギです。

準備をしっかりすることで、効率よく作業が進みます。

クリスタで線画抽出する4つの方法

クリスタで線画抽出する4つの方法を解説します。

スクロールできます
CLIP STUDIO PAINT PROCLIP STUDIO PAINT EX
アナログ線画から線画を抽出
写真から線画を抽出(フィルター効果を活用)
写真から線画を抽出(ライン抽出を使う)
3D素材から線画を抽出

アナログ線画から線画を抽出する方法

手書きのイラストやプリントアウトした紙の線画をクリスタに取り込む方法です。

イラストの線画は手描きで着彩からクリスタを使うイラストレーターの方もいるので、この方法は知っていると作品の幅が広がりますよ。

STEP
原画をスキャナーで読み込む

原画を読み込みます。※解像度600dpiが推奨

クリスタで読み込んだ原画を開きます。

STEP
線画の濃さを調節する

「レイヤー」→「新規色調補整レイヤー」→「レベル補正」を選びます。

STEP
レベル補正ウィンドウで濃さを調節

スライダーの△を動かして線画が黒くはっきり表示されるよう調節します。

STEP
「輝度を透明に変換」で線画抽出する

「編集」→「輝度を透明度に変換」を選びます。

黒い線画だけが残って白い部分が透明になりました。

線画抽出完了です!

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写真から線画を抽出する方法(フィルター効果を使う)

クリスタのライン抽出機能を使えば、写真から線画を簡単に作れることができます。

STEP
背景に使いたい写真をクリスタに読み込む

フィルター効果を使う方法を解説していきます。

STEP
えんぴつ調のフィルターをかける

「フィルター」→「効果」→「えんぴつ調」を選びます。

STEP
「線のみ」で線画だけにする

処理内容を「線画のみ」にしてプレビューにチェックを入れます。

線の太さなどをプレビューを見ながら調節します。

最後に「OK」をクリックします。

下のような手書きっぽい線画を抽出することができました!

写真から線画を抽出する方法(ライン抽出を使う)

写真から線画を抽出するのに「ライン抽出」を使う方法について解説します。

STEP
線画にしたい写真をクリスタで開く
STEP
「ライン抽出」を選ぶ

レイヤープロパティウィンドウを開きます(見つからない時は「ウィンドウ」→「レイヤープロパティ」で表示できます)。

「ライン抽出」の円が2つ重なっているマークをクリックします。

STEP
ラインのフチの調節をする

「ライン抽出」の隣の円のマークをクリックします。

STEP
プレビューを見ながら線の設定をする

「線の検出量」などをスライダーで数値を変えてちょうど良い線画にします。

STEP
レイヤーをラスタライズ

「レイヤー」→「ラスタライズ」を選びます。

STEP
「輝度を透明度に変換」で線画を抽出する

「編集」→「輝度を透明度に変換」を選びます。

下の写真のとおり、白が透明になって線画の抽出ができました!

3D素材から線画を抽出する方法

クリスタでは3D素材から線画を抽出することも可能です。

3D素材から線画を抽出する方法を解説していきます。

STEP
3D素材を配置する

線画にしたい3D素材を配置します。

STEP
陰影を消す

「ツールプロパティ」→「光源の影響を受ける」のチェックを外します。

STEP
レイヤーを複製してラスタライズする
STEP
ライン抽出をする

レイヤープロパティの「ライン抽出」(丸が2つ重なったマーク)をクリックします。

STEP
プレビューを見ながら調節して「レイヤーのLT変換を実行」をクリック

プレビューを参考に線の調節をしたあとに「レイヤーのLT変換を実行」を選びます。

STEP
「線画」を選ぶ
STEP
レイヤーの「下地」を非表示にする

「下地」レイヤーを非表示にすると線画のみ表示されるようになります。

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クリスタPROとEXの線画抽出の機能の違い

クリスタのPROとEXでは、使える線画抽出機能の有無に違いがあります。

クリスタEXは3D素材を活用した線画抽出やトーン付きの線画生成が可能でプロの方に好まれています。

スクロールできます
CLIP STUDIO PAINT PRO
CLIP STUDIO PAINT EX
アナログ原画からの抽出
写真からの抽出
3Dモデルからの抽出×
レイヤーのLT変換×

線画抽出後の編集テクニック

抽出した線画は、そのまま使うだけでなく、さらなる編集で質を向上させることができます。

  • ごみ取りツールで不要な線を削除する
  • ブラシツールで線を描き足す
  • ぼかしツールで線をなじませる

また、レイヤープロパティを調整して線画のコントラストを強調すると、作品全体の印象が大きく変わります。

ぜひ試してみてくださいね。

おすすめの線画抽出活用術

線画抽出を活用することで、イラストや漫画制作の幅が広がります。

  • 写真を活用して背景を自動生成する
  • 手描きイラストにリアルなエフェクトを追加する
  • 3Dモデルを利用して複雑なパースを作成する

実際のプロの作品でも、線画抽出を使った背景制作が多用されています。

時短にもなり、制作ストレスの軽減にもなりますね。

クリスタの線画抽出の方法のまとめ

クリスタは様々な方法で線画抽出に対応している便利なアプリです。

線画抽出のスキルは背景制作やイラストの補助に大いに役立ちます。

クリスタPROとEXでは使える線画抽出の機能に違いがあるのでご注意くださいね。

全ての線画抽出の機能を使いたい場合はクリスタEXがおすすめです。

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