この記事ではメディバンペイントとCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)の違いを徹底比較しています。
メディバンとクリスタを比較した結果、以下のポイントで選ぶと間違いないです。
- プロや絵師をめざしている→クリスタ
- 無料で手軽に楽しみたい→メディバン
- 漫画を本格制作したい→クリスタ
- とりあえず描いてみたい→メディバン
- 自由にブラシや素材を追加したい→クリスタ
- 人物など形をとるのが苦手→クリスタ
クリスタとメディバンの違いを詳しく知りたい方はこの記事を読み進めてください。
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メディバンとクリスタの違いを7項目で比較!
メディバンとクリスタの違いを7項目で比較してまとめました。
比較項目 | CLIP STUDIO PAINT(クリスタ) | メディバンペイント |
---|---|---|
価格 | 有料(PRO 約6,400円 / EX 約26,900円) | 無料(プレミアムプランあり) |
ブラシの種類 | 非常に豊富 | 基本的なブラシが揃っている |
レイヤー機能 | 高度なレイヤー管理が可能 | シンプルなレイヤー機能 |
アニメーション | EX版で本格的な制作が可能 | 簡易的なアニメーション機能あり |
素材 | 10万点以上の素材 | 4万点以上のブラシ21,000点以上の素材 | 47,000本以上のブラシ
対応デバイス | Windows、macOS、iPad、iPhone、Android | Windows、macOS、iPad、iPhone、Android |
クラウド機能 | あり(素材共有、データ同期など) | あり(保存・共有、無料で3GB) |
描き心地 |
比較1:メディバンとクリスタの価格
価格面では、メディバンペイントが大きく優れています。基本的な機能はすべて無料で使えるため、初めてのデジタルイラストや漫画制作に挑戦する方には嬉しい選択肢です。
一方クリスタは有料ソフトで、イラスト向けの「PRO」とPROの機能に漫画・冊子向けの機能、アニメーション機能を追加した最上位版「EX」の2種類があります。
それぞれ約6,400円と約26,900円という価格帯。
ただし、機能の充実度を考えるとコスパは非常に高いです。
クリスタの価格については別の記事にまとめてありますので、ぜひご覧ください。
比較2:メディバンとクリスタのブラシの種類
クリスタはブラシの種類が非常に豊富で、公式ブラシだけでなくユーザーが作成・共有したブラシも多数あります。
さらに、自作ブラシを作って登録できるカスタマイズ性も魅力です。
メディバンペイントも、無料で180種類以上の基本ブラシが使えます。
プレミアムプランに加入すると7追加ブラシが使えますが、調整の自由度はやや劣ります。
比較3:メディバンとクリスタのレイヤー機能
クリスタは、ベクターレイヤーや複雑なマスク処理、複数のブレンドモードを活用できるなど、プロ仕様の高度なレイヤー管理が可能です。
複雑なイラストや漫画制作において大きな力を発揮します。
一方、メディバンペイントはシンプルなレイヤー構成で、初心者でもすぐに使いこなせる点が魅力。
高度な合成や編集には不向きですが、ラフや簡易な作品には十分対応可能です。
比較4:メディバンとクリスタのアニメーション機能
クリスタのPROおよびEX版では、タイムラインを使った本格的なアニメーション制作が可能。
複数のフレーム管理やセル配置など、短編から中編アニメの制作に対応できます。
一方メディバンはというと、本格的なアニメーション機能は非搭載。
メディバンペイントにも簡易アニメーション機能がありますが、基本的にはGIFアニメ程度なのでアニメーション機能と呼ぶのか難しいところ。
動きの自由度や時間軸の管理が必要な場合には、クリスタのほうが圧倒的に便利です。
さらに、タイムラインを使ったアニメーション作成にも対応しています。(PRO/EX版に搭載)
数コマのGIFから、数十フレームのアニメ動画まで作れるので、動きのある作品にチャレンジしたい人にも嬉しい機能ですね。
アニメーション機能を活用したい場合は、やっぱりクリスタ一択だなぁと実感します。
比較5:メディバンとクリスタの素材数
クリスタは4万点以上のブラシ、10万点以上の素材が使用でき、さらにユーザーが作った素材をダウンロードして使うことも可能です。
メディバンペイントは47,000本以上のブラシと21,000点以上のテクスチャやトーン、2,100種類以上のフォント、80本以上の画像加工フィルターなどを使用できます
素材をたくさん使いたい人はクリスタを選んでおくと圧倒的に素材数が多いので間違いないですね。
比較6:メディバンとクリスタの対応デバイス
どちらのソフトも、Windows、macOS、iPad、iPhone、Androidといった主要なデバイスに対応しています。
メディバンはデバイス数に制限がなく、1つのアカウントで何台でも使える柔軟性が魅力です。
クリスタは端末ごとにライセンスが必要になる場合があり、複数デバイスで使うにはサブスク契約が必要です。
比較7:メディバンとクリスタのクラウド機能
クリスタはクラウドを通じて素材共有や作品の同期ができ、複数デバイスでの作業にも強い設計です。
特にCLIP STUDIO ASSETSを活用すれば、ネット上の無料素材も手軽に使えます。
メディバンもクラウド保存に対応しており、無料プランで3GBまで利用可能。
プレミアム加入で最大300GBまで拡張できるのは大きな強みですが、無料枠(3GBまで無料)で保存可能の容量超過には注意が必要です。
比較8:メディバンとクリスタの描き心地
クリスタは描いた瞬間に「気持ちいい!」と感じられるなめらかなペンの追従性が魅力です。
筆圧の反応も細かく、線の入り抜きやタッチの強弱が自然に出せるので、まるでアナログに近い描き味を楽しめます。
Gペン・丸ペン・水彩・油彩などの再現度も非常に高く、描きたい表現をそのまま反映できる快感があります。
特にメディバンより優れていると感じるのは水彩ブラシで、よりアナログな繊細な表現ができます。
一方でメディバンはペンの反応は軽快でサクサク動きます。
特にラフスケッチやアイデア出しには最適な描き味です。
ただ、クリスタと比べると筆圧の再現が少し物足りなく、線のメリハリが出にくい印象を受けました。
軽さ重視のチューニングで、重たい動作を避けたい人には相性が良いはずです。
クリスタとメディバンペイントどっちを選ぶべきか?
クリスタとメディバンペイントどっちを選ぶべきか?は多くの人がぶつかる問題ですが、使い方や目的によってベストな選択肢が変わってきます。
ここでは、それぞれのタイプに合ったおすすめを紹介していきますね!
- プロや絵師をめざしている→クリスタ
- 無料で手軽に楽しみたい→メディバン
- 漫画を本格制作したい→クリスタ
- とりあえず描いてみたい→メディバン
- 自由にブラシや素材を追加したい→クリスタ
- 人物など形をとるのが難しい→クリスタ
①プロを目指すなら選ぶべきはクリスタ!
将来的にイラストレーターや漫画家を目指しているなら、絶対にクリスタを使うべきです。
その理由は以下のとおりです。
- プロも使っている業界標準ソフト
- 同人誌・商業誌制作に対応した機能
- 印刷所への入稿形式にそのまま対応
- SNSや販売プラットフォームとの連携が便利
特に「冊子制作機能」「ページごとのトーン・セリフ・吹き出し」など、クリスタEXならではの漫画制作に特化したツールは強力です。
一方、メディバンでも描くことはできますが、商業向けの入稿に使うには制限が多く、プロユースには少し心もとない印象。
なので、プロ志向の方にはクリスタ一択ですね!
②無料で始めたいならメディバンペイント!
結論から言うと、「とにかく無料で始めたい」ならメディバン。
「最初から本格的な環境で練習したい」ならクリスタPROが向いていますが、無料にこだわるならメディバン一択です。
クリスタも3ヶ月は無料体験ができるので、3ヶ月間両方のアプリを使ってみてどちらにするのか決めると無駄な出費を避けられますね。
③漫画を本格制作するならクリスタ!
メディバンは複数ページの一括管理ができないので、単ページや数ページの漫画を描くのに向いています。
しかし、本格的なマンガ制作を考えるなら、CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)がおすすめです。
クリスタは、複数ページの管理、ベクターレイヤー、トーン素材、吹き出し機能、印刷用の出力形式など、商業レベルの制作に対応した機能が豊富。
特にEX版は、同人誌や長編作品の制作において圧倒的な利便性を発揮します。
「描くだけで終わりたくない」「作品として仕上げたい」という方には、やはりクリスタが最適です。
初めは難しく感じても、使い慣れるほどに頼れる相棒になりますよ。
④とりあえず描いてみたい初心者ならメディバン!
メディバンはインストール後すぐに使えますし、直感的な操作が可能です。
そのため、ソフトに慣れていない初心者さんにとっては、入り口としてとてもハードルが低いです。
一方、クリスタは多機能ゆえに「操作を覚えるまで大変…」という声もあります。
ただ、クリスタは最初のハードルは少し高めでも、慣れてしまえばその分だけできることが広がるというメリットも。
最初はメディバンで描いていて、だんだん「もっと色々できたらいいな」って思ってクリスタに移行しましたという声もSNSなどで見かけます。
なのでデジタルイラスト初心者の方はまずどんなものなのかメディバンで試してみるのが良いでしょう。
⑤自由にブラシや素材を追加したいならクリスタ!
クリスタは、なんとクリスタは4万点以上のブラシ、10万点以上の素材を搭載しています。
「背景が描けない」「スピード線がめんどい」「集中線入れたい!」といった悩みも、ワンクリックで解決できるほどの便利さ。
効果線・集中線・質感トーン・自然物背景まで、素材を使ってプロっぽい仕上がりにできるのが強みです。
さらに、ユーザー投稿の無料素材も使えるので、自分だけの作品表現がどんどん広がるんですよね。
メディバンにも素材はありますが、操作や調整の自由度ではやはりクリスタに軍配が上がります。
⑥人物など形をとるのが難しいならクリスタ!
アイビスペイントにも3D素材はありますが、クリスタの3D素材と3D人形の方が自由度が高く使いやすいです。
3D素材と3D人形は背景やポーズの参考に悩む人にとって非常に便利な機能です。
3D人形を使えば、関節を細かく調整して自由なポーズを作成でき、煽りや俯瞰などの複雑な構図も簡単に再現できます。
背景用の3D素材も豊富で、部屋や街並みを配置するだけで自然なパースを自動で反映。
初心者でもリアルな背景が描けるようになります。
視点変更も自由自在で、カメラアングルを変えながら構図を練ることも可能です。
さらに、CLIP STUDIO ASSETSからユーザーが作成した3D素材をダウンロードして使えるのも大きな魅力。
人物の等身や形をとるのに苦手意識がある方には、まさに頼れる機能です。
メディバンとクリスタで迷った時の解決方法
メディバンとクリスタで迷ったら、まずは両方試してみることをおすすめします。
メディバンは完全無料で、今すぐ始められますし、クリスタも無料体験版があり、最大3ヶ月間使うことができます。
3ヶ月あれば使いそうな機能を試しつつ、何点が作品を描けます。
実際にラフを描いたり、ブラシを試したり、トーン素材を貼ってみたりと、使い心地や操作感を自分で体験することが一番の判断材料になります。
見た目のスペックだけで判断するより、自分にしっくりくるかどうかを“感覚”で確かめるのが大切です。
まずは気軽に両方インストールして、使ってみてください。迷いがスッと消えるはずです。
メディバンとクリスタを比較したまとめ
この記事ではメディバンとクリスタを比較してお伝えしました。
メディバンは無料で手軽に使える反面、高度な機能やカスタマイズ性には制限があります。
一方クリスタは有料ではありますが、プロの現場でも使われるほどの機能性と自由度を誇ります。
イラストや漫画を本格的に描きたい方には、断然クリスタがおすすめです。
ただし、まずは気軽に始めたい初心者さんにはメディバンも非常に良い選択肢です。
迷っている方は、まず両方の無料版を試してみるときっと答えが見つかります!
